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ジャン・ジャック・アノー監督の映画「薔薇の名前」を観ました。
映画を色々観ても、なかなか観ないくらいの名作でした。
ジャンルとしては神学ミステリーなんでしょうか・・・。
タイトルの意味がずっと作品とそぐわずに解らないのですが、映画の最後の最後に意味が判明して、すごく感動します。
イタリアの修道院で次々と起こる殺人事件。結局犯人は修道院の元文書館長の長老なのですが、殺人した動機が、アリストテレスの「笑い」に関する本を世に出さないため。「神を笑うことが許されれば、世界はカオスに戻ってしまう」から、ということでした。私は神というのは笑いを含めた圧倒的なエンターテイメントを繰り広げる存在(特に神の世が到来すれば)と思っているので、犯人の長老の言い分は、いかにも超閉鎖的な中世の修道院の世界での話だなと思いました。キリスト教教会の教理主義は本質的に神から離れていく危険性が凄くあることなのだなと思いました。教会なのに矛盾しています。もちろん見習うべき敬虔な宗教者もたくさんいるとは思いますが・・・。
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